エアロインストラクターとして、
管理栄養士として、
ケアマネージャーとしてもご活躍中の山口先生のコラムです。
ここにこんなデータがあります。
全国の10代で交通事故死した100人の体を解剖し、血管の健康度をみたところ、
初期段階を含めた動脈硬化の状態である割合が、なんと98%にものぼっていた・・・。
動脈硬化は、血管の老化ともいえます。
これといった自覚症状もないまま、
血管の内側にコレステロールがたまっていき詰まってしまったり、
柔軟性を失うため、血圧に耐え切れず切れてしまったり・・
という、死にも至る恐ろしい状態が起こります。
中高年の病気というイメージがありますが、
なんと若年令でも、こんなに高い割合で病変がみられたのです。
病気による死亡者ではないため、日常は自覚症状もなく、
通院などとは無縁であったことが推測されます。
空腹を満たすだけの、手軽で嗜好的な不規則な食事や、生活・・
そのツケは、いまや全年令で危惧されることになってしまっているのです。
何の手立てもせず、それに至るまでの生活習慣を続けていれば、
動脈硬化は滝を落ちる水のように、徐々に必ず進行していきます。
たとえば、天気予報を見て、降水確率90%・・と知ったら、
今は降っていなくても、あなたはたぶん傘を持って出かけるでしょうし、
お子さんにも、持って行くよう促しますね。
予想されることに対策をとるわけです。
ところが、命が危うくなる確率が、98%・・かもしれないのに、
子供だから大丈夫、太ってもいないし、自覚症状もないから・・
と安心しきって、ジャンクフードばかりや朝食抜き、
ゲームやパソコン中心で運動不足・・などの生活を、
続けてしまっていてよいのでしょうか。